中村明美のひとりごと

ご葬儀司会のオーダーは、その性質上　前日にご連絡頂くことが珍しくない
だいたい明日の予定を確定するのに　本日の夕方4時くらいまでは「まだ来るかも知れない」という気持ちで待機している　


夜も9時をまわり、たまには早めにお風呂を済ませて休もうか・・明日はお休み
すっかりOFFモードに切り替えた頃・・・電話が鳴った

「明日のご葬儀ですが、受けて貰えませんか？」


緊迫した声・・・

予定していた司会者が　体調を崩して明日は出られない・・との事だった


そういえば・・・

私がブライダル司会でデビューしたばかりの頃、ウイルス感染で声が出なくなり、当日の朝に急遽　先輩に司会を交代して頂いた事があった

ブライダル専門の司会者として進まれた　その先輩とは、もうお会いする事はないけれど、この度のオーダーは　まさに「あの時のご恩を返す時だ」
と思わずには居られなかった

迷わず
「はい、お請けします」と答えて電話を置いた

ようやく　20年前の恩返しができる
気持ちを引き締めて　パソコンに向かい、式次第の資料作りに取りかかった

絶対に成功させる

あと12時間後には　現場にいる自分を想像しながら　とても　ありがたい気持ちになるのを感じた







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